【5日目/7日間で学ぶウェイト版タロット講座】小アルカナのワンド世界を全て解説

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タロットカードの小アルカナのスートは、ワンド、ソード、ペンタクル、カップで構成されています。

今回は、情熱を意味するスートであるワンドのスートについてみていきましょう。

全体的にカードを捉えていくことで覚えなくてもリーディングすることができるようになって行きます。

カードの意味を1枚1枚覚えていく手法から卒業し、より深いリーディングが出来るように学んでいきませんか?

何もないところから情熱が生まれる! ACE~5

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タロットカードにおける「WAND(棒)」は、情熱や「やる気」を表します。四元素でいうと「火」の気を持つスート。火は、この宇宙で最初に登場した原初の物質です。

私たちも、まずは「これ、やってみようかな」という気持ち、やる気がなければ行動を起こせませんよね?世界の始まりも同じことで、まずは「火」が始まりなのです。

エースのカードでは、何もない田園風景に突如として雲が湧きだしてきて、そこから棒が現れます。0から1が立ち上がる。何もないところから”やる気”が生まれるというのはものすごくエネルギーが要ることですから、非常にパワフルなカードと言えます。
続いて、WANDS2では長い棒と地球儀を持って立つ男性が現れます。彼は、自分の城から外の景色を眺めているのです。「これからどうしようかな?」「何かやってやろうとは思うんだけど、具体的になにをしよう?」と計画を立てている段階なんですね。

このカードは未来への野心や目標に向かう推進力を意味するカード。不思議と、このカードが出ると海外旅行に行く話が持ち上がるケースが多いようです。

さて、実際に城を出発して旅に出た段階を表すのはWANDS3。でも、立ち止まっていますよね?明るい未来への期待感を胸に歩み始めてはいるのですが、まだちょっと迷いがあるようなイメージ。大アルカナでいうと、実際に修行を始めて2番目の「女教皇」が待つ門の手前に差し掛かっているような、そんな段階です。
そしてWANDSの4番。ここでは、良きパートナーが現れます。サポートしてくれる人ができて、夢の実現に向けてちょっとうまくいき始めました!だから、ここらで一休みして一杯やろうぜ!みたいな雰囲気のカードですね。
しかし、平和だったのも束の間。やる気のある人たちが集まると主導権争いが勃発します。WANDS5は、仲間同士の小競合いを描いたカード。これが出ると、結論の出ない争いに巻き込まれたりするかもしれません。また、単純に仕事が忙しい時によく出るカードでもあります。

やる気は結局、心の余裕を奪うだけ 6~10

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WANDS6では、栄光の象徴である月桂樹の冠を被った男性が誇らしげな様子で馬に乗っていますね。

この男性は、さきほどの主導権争いに勝ったんです。そして、道行く人々に自分の勝利をアピールしているわけです。このカードが出た時は、自尊心を満たされるような出来事に恵まれるでしょう。

ところが、せっかく頂点を極めたと思ったら、今度は下からの突き上げに合います。さきほどは主導権を獲得するための戦いでしたが、WANDS7では手に入れた地位を守るために戦うことになるんですね。困難に向かい果敢に戦うことを強いるカードです。
さて、WANDS8になると、空中を飛ぶ棒が8本描かれているだけで人物は描かれていません。このカードが意味するのは「自由」や「解放」。そう、さきほどの男性は防衛線に勝ち抜き、勝利の解放感に浸っているのです。

ちなみに、このカードは物事がスピーディーに変化していくことを意味するカードでもあり、変化がすぐ目の前に迫っていることを告げているとも解釈できます。

さあ、主導権争いにも勝って絶対的な地位を手に入れたらどうなるか?「これで俺様が一番だ!」と手放しで喜んでいい状況のように思えますが、今度は再び迷いが出てきます。「とりあえずトップになったけど、これってホントに自分が望んでたことだったけ?」「これでいいのか、自分!」・・・と。なんだかんだ戦いばかりだったので、ちょっと疲れてしまったのかもしれません。

そうなると、物事に対して慎重になって“守り”に入ってしまうようになります。WANDS9は「攻撃は最大の防御」の真逆をいくカードとも言えるかもしれませんね。
この状態が続き、やがて彼は責任の重圧やプレッシャーに耐えられなくなります。全てを自分一人で抱え込んで、ニッチもサッチいかず「どうしよう!」「俺、もうダメかも」みたいな。そんな限界ギリギリの状態を表すのが、WANDS10のカードなのです。

やる気を出して、頑張って戦って主導権を握ったのは良かったけど、結局、やりたいことはいっぱい出てくるし責任も重いし・・・。忙し過ぎて、「もうどうしようもない!」という状態になってしまうという意味では、WANDSのスートのストーリーはバッドエンドと言えるでしょう。

コートカードの解釈は「やる気」がキーワード!

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では、次にWANDSのコートカードの解釈について見ていきましょう。

WANDSのスートは「情熱」「やる気」「ミッション」を表しています。そして、コートカードは「人物」を表すことが多いと言われていますので、両方を合わせて解釈していきます。

WANADS ペイジ

「良い知らせ」を運ぶ、宮廷のお知らせボーイをイメージしたカードです。これが出た時は、良いお知らせが届く可能あり!

やる気のある年下の男性を意味することも多いです。逆位置で出た場合は、知ったかぶりをする生意気な小僧といったところでしょうか。

WANDS ナイト

目的を達成するために前進していくことを表しています。

やる気に満ちた若い男性を表すこともあり、逆位置の場合はそのやる気がから回ってしまうことも。

WANDS クイーン

華やかに燃える情熱を感じさせる1枚。このカードが出たら、目標に向かって迷いなく邁進していきましょう。

とてもやる気に満ちた女性を象徴したカードでもあり、逆位置で出ると性格の悪い年上の女性とのトラブルに注意が必要です。

WANDS キング

未来を切り拓くべく、具体的な行動を起こしていくべきタイミングです。出世のチャンスも期待できそう!

強烈なリーダーシップを表すカードでもあり、パワフルな上司をサポートするよう導かれるかもしれません。


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